文系・理系を問わず、科学英語こそが最良の英語教材だと言われます。
さて、その科学英語ですが、科学記事といえども普通の英語で書かれてあり、普通の英語が読めれば、理屈の上では、科学英語だって読めるはずです。
でも、実際は、読めない。つまり、どういうことかというと、科学英語が読めない人は、「科学英語」というものが読めないのではなく、そもそも英語そのものが読めなくて、それで科学英語も読めなかったりするのです。
科学英語が読めるようになるには、まず、普通の英語がスラスラと、しかも正確且つ精確に読めなくてはならないのです。でも、この「スラスラと、しかも正確且つ精確に読める」というのが難しいのです。
それもそのはずで、いわゆる受験英語の知識だけでは「スラスラと、しかも正確且つ精確に読める」ようにはならないからです。
受験英語は、知っておかなければならない英文法の知識のワン・オブ・ゼムにしか過ぎないのです。つまり、大学受験で学ぶ文法の知識は、英文法の基礎の基礎で、文字通り、知らなければならない知識の必要最小限のものに過ぎないのです。
受験英語は、文字通り、知らなければいけない文法知識の氷山の一角(の氷ひとかけら)なのです。
では、なぜ学校では氷山の一角(の氷のひとかけら)しか教えてもらえないのでしょうか。
それはストレートに言うと、学校の先生はそういった知識を知らなかったり、知っていても教えるのが面倒くさかったり、指導要領の関係で(教えたくても)教えることができなかったりするからです。
でも、「禁断の英文法」とも呼べるものを知ると、まさに「スラスラと、しかも正確且つ精確に読める」ようになるのです。そして、その結果、今まで無理だと思っていた科学記事もちやんと読め、しかも内容をしっかり理解することができるのです。
「禁断の英文法」とは、実は、英語ネイティブの頭の中にある文法のことです。つまり、英語ネイティブの頭の中にある「脳内文法」、それがここで言う「禁断の英文法」であるのです。
この「禁断の英文法」をマスターすれば、英語ネイティブと同じ感覚で、そして英語ネイティブと同じロジックで英語を操ることができるようになります。
その意味では、今真に求められている英文法、それは、受験英語をはじめとした学校文法ではなく、他ならぬ「脳内文法」すなわち「禁断の英文法」なのです。
「禁断の英文法」を知らずして英語の本当の姿を知ることはできないのです。